2017年4月29日土曜日

札幌にきてます

林真理子の『源氏がたり』、読了。林真理子という人は、テレビやエッセイで目にする限り「自分自慢、自分の友達自慢→結局自分自慢」という押しつけがましい成功者アピールが嫌いでまともに読んだことはなかったんだけど、「作品と作者は別物」と思って、初めて読んでみました。源氏で気になったものは読んでみることにしているのです。

過去にも何度か試みられている、「誰か一人の視点から源氏を語りなおす」手法。かなり端折っているし、取り上げるところが林真理子としてハイライトしたいところ・人物なので、最初に読む源氏としてはおススメできないけど、全体をなんとなく理解していれば、とても読みやすい、いい脚色本になっていました。林真理子って筆が達者なのだな、と感心しました。一番すとんと腑に落ちたのは、あとがきにあった「源氏ってつまらないところはつまらない」という一文。これほんとにそうなんですよ。おもしろくなるのは、須磨から戻ってきた源氏の君がただのボンボンから政治タヌキになっていくところなんだけど、まあだいたいそこまで行く前に挫折してると思うんだよね。

私が好きな現代語訳は橋本治と円地文子の。読んだことないっていう人は、まずは巻名だけでも眺めてみてください。美しい日本語だけを集めた贅沢な語感に、ちょっと感動するよ。

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札幌に来ています。昨年膵臓がんの手術をして、その後ちょっと物忘れが進んだ父と、そのお世話を日々している母が心配だったので、様子を見に。GWだから飛行機取れないかと思ったけど、意外と大丈夫でした。満席だったけど。

父は思ったよりも手術前に近い感じまで落ち着いてて、まあ短期記憶をためておく海馬が委縮しちゃってるから、今さっき話したばかりのことをまた聞いたりはするけど、でも普通に元気にしていました。母もだいぶスルースキルが身についてきて、一安心。ちょこちょこガス抜きに来ることができれば、大丈夫かなと思えます。

老いた両親に、遠くに住んでいる自分がしてあげられることって、すごく少ないな。いろいろ考えたり、反省したり。

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今日は札幌~大通~ススキノをぶらぶら。

時計台が大通り公園側からすっきり見えるようになってた。となりになんか黒っぽいビルがあったような気がするんだけど。

(中も見学できます)

大通公園。とても好きな場所。

(いい天気、噴水が気持ちよかった)

徳光珈琲に行ってみた。チョコ深ブレンドっていうのを店内でいただいたんだけど、とっても爽やかないい香りで、おいしかった。おみやげに豆を買いました。

(私の好きな酸味が弱くて、コクと苦みが強めのベストバランス)

地下街にインコがたくさんいるとこあったな、と思って通ってみたら、まだあった!

(「地下街のトリのとこね!」って待ち合わせしたなー)

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留守番のニャンズ:

(虫でもいたのかな・・・)

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