「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」を読んでいたので、闘病の壮絶さや、東洋医学にも頼って余命を伸ばそうと必死だったことも知っていた。あの無敵の教授がこんな風に絶望したり、希望を持ったりしていたんだ、その合間にあのスケッチ(音楽)が作られていたんだ、と思ってはいたけど、その時系列が生々しい映像で強化されて、毎日少しずつ死に向かっていく人の記録として、とても力を持ったドキュメンタリーになっていました。
父の死の間際の姿と、教授が亡くなる2日前の姿が本当によく似ていて、珍しくテレビを見て泣いた(私はテレビや映画で泣けないタイプ)。認知症だった父でも、自分がもうすぐ死ぬということは何となく感じ取っていたようだった。でも認知症のおかげでそれを理解はしていなかったから、たぶん不安や恐怖、家族への心残りなんかはなかったと思っていて、それは家族大好きな父にとって幸せだったと思う。教授は自分の死をどう整理して逝ったんだろう。
録画は消してないけど、また見ることはできないと思う。でも消さないでとっておきます。
* * *
昨日久しぶりに在宅勤務だったんだけど、窓を開けていたからニャンズがずっと外を見ててうれしそうでした。
夏にちょっと羽織れるカーディガンを夏糸で編み始めました。冬になっちゃわないように少しずつ毎日編みます。
0 件のコメント:
コメントを投稿