2023年2月18日土曜日

エゴイスト

エゴイスト」を観て来ました。

なかなかやってる劇場が少ない&朝イチかラスト回のどちらかの上映しかないところが多い。なんとか11:10からのがあったので、初TOHOシネマズ府中。なんか昭和な感じのちょっとしょっぱい感じのする商業施設で一瞬不安になったけど、最上階の2フロアはいつものTOHOシネマズで安心しました。

「エゴイスト」、亡くなったゲイのエッセイストの方の自叙伝の映画化とのこと。2時間と少しの間、宮沢氷魚はもちろん美しくてかわいくてすばらいかったんだけど、そういうのも全部が舞台の道具だったかのような、鈴木亮平の重厚な一人芝居を観たような印象でした。すごい役者だな、と改めて思った。

タイトルもエンディングも、これでなければ、これ以外はなかった、という珠玉の出来。「愛することは好意・善意の押し付けではないのか、それは身勝手で一方通行なものではないのか」という迷いや罪悪感にはとても共感できました。それは別に恋愛に限らず考えてしまうことだし、私も父の看取りのときや前の猫が治らない病気になってしまったときに感じた罪悪感に似ていると思いました。

せっかくの鈴木亮平と宮沢氷魚のすばらしいスタイルはあまり堪能できません。グッチのスーツをばりっと着こなす鈴木亮平、もっと引きで見たかったけど、ストーリーの大部分が胸から上だけ、ほぼ顔のアップでカメラは手持ち。ふと目線をやったところにぐいっとカメラが振られてまた戻ったり、手ぶれで上下動しながら移動したりするので、始まって割とすぐに吐き気がしてきて、上映後はトイレでちょっと吐きました。


公式でこんなのツイートしてたよ、知らなかったよ。知ってたら一番後ろの席にしてたのに。

*  *  *

NHKのユキヒロさんの追悼番組、録画してあるけどまだ観ていません。まだ心の準備ができていないというか。最近教授も「準備」をしているかのようだし、大好きな人たちがいなくなってしまうことがとても寂しい。自分がそれだけ年を取ってしまった、ということだと思うけど。

ユキヒロさんの特番は明日正座して観よう。

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オマケ:

(決して緑には入らないウニ)

(そろそろゴハンの時間ですよ、と言いたげなタビ)

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