2016年12月3日土曜日

看病中

今札幌に来ています。会社の有休を使って、木曜日から。来週の水曜日に東京に戻ります。


(昨日の札幌、雪&強風でした)

父が癌と診断され、難しいところだけど、偶然にも早期発見で、きれいに切除できる可能性が高いということで、急遽手術することになって、その付き添いに来ています。

父は高齢(本日76才の誕生日、ハッピーバースデーお父さん!)で、もともと軽い認知症の傾向があったため、担当の医師からは「術後せん妄が起きる可能性がとても高いので、必要と判断したら拘束します、ご理解ください」と言われていました。「術後せん妄」って初めて聞いた言葉だったけど、手術のあと、自分が今どこにいるのか、何をしているのか理解ができなくなり、認識力が非常に低下してしまう状態を言うらしいです。生命維持に必要な点滴の管を抜いてしまう事故がとても起こりやすくなるため、そうさせないために拘束するかもしれません、という説明でした。


で、手術そのものは無事におわり、癌を含めた患部を取り除いて、縫い合わせた傷もとてもきれいでよかったのですが、先生の予言が当たって、父はいつもの父ではなくなっています。クレバーで物静かでスマートだった父が、ミトンをされベッドに拘束されている姿を見たときは正直ショックだったけど、混乱具合には大きな波があって、すごくいつも通りに近いときもあれば、自分が病院にいることすら理解できていないときもあって、でも少しずついい方向に向かっているように見えるので、できるだけ長い間病室に一緒にいて不安をやわらげるように努めています。

2分おきに同じことを言い、なぜ家に帰れないのか理解できない父。何度も何度も同じ説明をして、また同じことを聞かれて、そうか、介護ってこういうことか、と。これはたしかに、老々介護では疲れ果てて共倒れになるのも理解できる気がしました。なので、今回は父のためもあるけど、どちらかというと母をサポートするために帰ってきています。母自身が休める時間を作ってあげないと、母が先に参ってしまうかもしれないと思って、それが心配でした。

父の混乱の具合は、おとといより昨日は悪くて、昨日より今日はいい感じでした。明日また病室に行ってみて、今日よりもよくなっていく気配があれば、術後せん妄が出やすいと言われる3日のヤマを越えたことになるので、少し安心できるような気がしています。

自分がオバサンから徐々にオバアサンになりつつあるのだから、両親が老いていくのは当たり前だということを、現実として認識した3日間でした。明日も早起きして病院に行きます。明日は今日よりもいい状態になっていますように。父ががんばってくれますように。

(待ってる間に編み物おもちゃで帽子が編めた)


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ダンナから送られてきた今日のニャンズ:


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