2012年10月27日土曜日

『後悔と真実の色』貫井徳郎

『慟哭』に衝撃を受けて以来、貫井徳郎の作品は欠かさず読んでます。ミステリというジャンルにいろんな角度から挑戦して、作品ごとに敢えてカラーを変えていた初期に比べると、最近は伏線の回収という骨組みの面白さはそんなに目立たせず、その上にもうひとつレイヤーを乗せて、そこではリアルな人間の感情を描こうとしているようです。この作品も、連続殺人事件とその解決、というだけであれば、多分半分以下のページ数で、もっとスリリングな小説にできたんだろうけど、登場人物を意図的にたくさん登場させて、そのひとりひとりの感情の機微をていねいに書いているので、そこがムダとか冗長とか感じてしまったら、読み進めるのは苦痛かもしれません。嫉妬や感情の醜悪な部分は桐野夏生の独壇場だと思ってたんだけど、貫井徳郎もなかなかのエグさです。

次は『ロスト・シンボル』読んでます。この翻訳者、ちょっとイマイチじゃない?ちょっと不自然な文章に出会うたび、「あー、これもとの英語は○○○って書いてあるんだろうな。ってことは、△△△ってことか」と無駄な推測作業をしながら読んでしまう。妙に自分の英語力に自信を持ってる使えない派遣がよくこういう和訳するんだよね。

映画版『清洲会議』のキャストが発表されて、秀吉が大泉さんで予想的中!小説読んでるとき、秀吉は大泉さんに脳内変換されてました。ペッジパードンの大泉さん、よかったしなー。

オマケ:アンニュイ風なマロさん

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